薬剤師の転職は厳しい世界になってきています。この記事では、
- 薬剤師転職が厳しい大まかな理由
- そんな中で
好待遇の転職にありつく方法 - 転職決めて果たすまでの全て
を自分の経験をもとに解説していきます。
薬剤師の平均年収は500万、年間休日数は100日を超えてきます。
サラリーマンと比べ、薬剤師が好待遇なことは確かです。
ただ薬剤師は、
- 入ってみたら
残業やら休日出勤まみれ - 昇給の幅が狭く、
昇進しても待遇が変わらない - 職場内が閉鎖的で
嫌いな人と働き続ける
なんてことのオンパレードです。実際私も、新卒薬剤師3年間はこんな感じの環境で働いてました。
転職をすることで自分が望むような好待遇になりましたが、
薬剤師が転職するまでの道のりって結構大変!!
誤解が無いように説明すると、薬剤師の転職自体にそこまでの難易度はないです。
ただ、転職後の自分が望む好待遇に恵まれることがとっても大変なんです!
特に転職を決めてからの動き方で本当に転職後の薬剤師としての世界が大きく変わります。

本記事で、薬剤師の転職に対しての疑問がスッキリしてくると思います。
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薬剤師転職が厳しい理由1
飽和状態の薬剤師数

図表1-2-26 薬剤師数の推移|令和4年版厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-|厚生労働省
まず真っ先に挙がる厳しい理由がこれです。
図を見てわかって貰える通り、薬剤師の数は年々増え続けてます。
グラフが緩やかなカーブになっているのは、薬剤師の数が増え続けて、そろそろ飽和状態を迎えるからです。
昔々は、
- とにかく転職して来てほしい!
どんな薬剤師でも! - 仕事はゼロから教えますので是非!
- 望みがあれば叶えるので来てください!
なスタンスだった各企業も、今となっては
- 新卒だけ。転職組に興味ない。
- 色んなことを教えられる余裕はない。
- 色々要求しない薬剤師が欲しい。
と、薬剤師の転職はかなり厳しい状態になってきつつあります。
企業様によっていろいろと事情がことなってきますので、この辺りは後述するエージェントさんに頼りながら
薬剤師は自身に合った企業と出会えるように慎重に動いて転職する必要があります。
薬剤師転職が厳しい理由2
倒産していく薬局業界
世界経済に大打撃を与えた新型コロナウイルス感染、薬剤師業界、転職業界に侵食しています。

2024年1-7月「調剤薬局」倒産 過去最多22件 大手再編と新規参入で、中小の「調剤薬局」は冬の時代へ | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ
この図は、コロナが大流行した2021年から薬局の倒産が相次いだ事実を表しています。
流行が沈静しつつあった22年にはやや落ち着いたものの、経営が傾いたまま改善されず、とうとう2024年には過去最多の倒産数となります。
以上のことからも、中小企業である薬局業界は向かい風の状態。かつ、前述したとおり薬剤師数は年々増え続けているのも相まって、薬局の転職事情はかなり厳しいものになっていると言えます。
上記2つから言えることは
薬剤師個人が優れた転職先を見つけ出すことはかなり厳しいということ。
転職を希望するような薬剤師は、
新卒より価値のある、企業が求める薬剤師!!
である必要がでてくるのです。
能力を伸ばすのはもちろんのこと、
自分の薬剤師としての良さや企業が求めるであろう姿勢をアピールする力がないと転職は厳しいです。
これを大切にしてもらって、転職に挑んでほしいと考えます。
これらは後々、薬剤師の面接や履歴書の方法のところでも解説しますね。
薬剤師転職が厳しい理由3
離職できない理由を沢山抱えてる
転職したい!しましょう!さようなら!
とまで動ける薬剤師って少数派だと思います。
実際には色々なしがらみがあって、悩んでも答えがなくって、転職したいけどなかなか動けない薬剤師って沢山いらっしゃると思います。
実際に私が相談に乗った薬剤師さんの中には
- 今自分が抜けたら薬剤師が足りなくなって回らない
- 管理職になってしまったから代わりの人が見つかるまで転職できない
- 産休育休まで考えると動くに動けない
などなど様々でした。どちらもすぐ転職開始するのに厳しいものばかり。
この辺って、薬剤師個々人の問題ってよりも職場のマネージメント職の人が考えることなので、
実は貴方がそれを心配する必要はないのですが、人間どうしても後腐れなく転職したいものなので、この辺は難しいですよね。
でも1度きりの人生それに費やしてて幸せですか?
もっとお金も休暇も余裕をもって好きなことしてたくないですか?
そういう欲求に気づいてあげると薬剤師の転職への重い腰が少し軽くなるんじゃないかなって思います。なんにも悪いことじゃないですよ。
働くために生きているのではなくって、
楽しく生きるために社会を支える目的で、働くんですから。
そんな中、薬剤師転職が厳しいと感じる相談内容が
3年間は厳しい環境でも働く!3年神話に囚われている

これがすっごく多かったです。
石の上にも3年!薬剤師経験を積んでからキャリアアップ!転職!
この考え方は間違ってないです。素晴らしいことだと思います。
ただ、
3年間で貴方は薬剤師として成長できていますか?
毎日同じことを繰り返して、あまり勉強する暇もなく日々に忙殺され、
気づいたら薬剤師3年目なんて人も周りに沢山いました。
私自身は、最初に働いたところで、社会人としてのマナーや薬剤師以外にも企業人としての働き方を学べたので今があると痛感しています。
そうでもなく、3年神話に囚われている人は1度冷静に考えてください。
その職場が本当に3年間自分を成長させてくれている
そう感じることができない薬剤師さんはすぐ転職を検討しましょう。
1年でも早く辞め、転職した先で成長できているならその方がよっぽど自分のためになっています。
薬剤師転職が厳しい理由4
我先にと転職していく薬剤師たち

令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業 薬剤師確保のための調査・検討事業 報 告 書01参考入り_報告書本編(薬剤師確保調査)0711
こちらの図は、令和3年度に行われた薬剤師の転職に対する大規模アンケート調査の結果です。
病院、薬局薬剤師の各年代における転職の希望があるのかについてのアンケートなのですが、
どちらの薬剤師も
20代の段階からすでに数年以内の転職を考えている割合が50%前後にまで及びます。
最短で24歳から薬剤師になることを考えると、
およそ半分の薬剤師が数年以内の転職を希望していることになります。
何が言いたいかっていうと、
・薬剤師の転職ってかなり人気なんです。
・みんな現状から抜け出したいんです。
・ほとんどの人が
現状に満足できていないんです。
私は転職に対して後ろめたさがあったり、足取りが重たくなる薬剤師さんの気持ちが痛いほどわかります。
私自身も、1回目の転職はかなり渋りました。
メンタルをやられて、残業時間が36協定に引っかかり、年間休日が100を切ったあたりでやっと転職に踏み切ったことを覚えています。
何か現状に我慢がある薬剤師さんは、無理をせず、まずは1歩目を踏み出してみて、転職を検討欲しいです。
薬剤師転職が厳しい理由5
転職準備が不十分
この理由が本ブログのメインになると思います。
冒頭で薬剤師の転職は難しくない、好待遇の転職が厳しくなっている。と語ったのも
転職はどれだけ徹底的に準備できたか。にかかっています。
準備その1 自分の待遇を決める
これに関してはそこまで考え詰めなくても良いと思います。
それでも、
- どの地域で働きたい、
全国どこでも働けるのか - 今の給与からどのくらい伸ばしたいのか
- 休日は週2かシフト制か
このくらいはザっと考えておくと後々楽になります。
給与なんて貰えるだけ貰いたいわ!が薬剤師の本音だと思います。私もです。
その地域、その年代の大体の平均値っていう厳しい現実もあるので、そこは踏まえておきましょう。
【薬剤師転職】薬剤師の年齢別年収は?貴方の市場価値を徹底解説!!

ここに世代別の薬剤師の年収等まとめておきましたので、転職準備に活用して下さい。
準備その2 転職理由に見合った職種を探す

令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業 薬剤師確保のための調査・検討事業 報 告 書01参考入り_報告書本編(薬剤師確保調査)0711
こちらも前述の転職アンケート調査から抜粋した内容です。
様々な転職理由の中から、
圧倒的1位は「給与水準」です。
薬剤師として新卒で入ってみてから思ったよりもらえない、聞いていた条件と全然違うってことが起こっているみたいです。
それぞれの転職理由に見合った企業形態があるので、それをまとめてみます。ご参考までに。
理由 | おすすめ転職先 | メリット | デメリット |
給与低い | ドラッグストア 小規模経営薬局 | 給与水準がかなり高い 成長余力の大きい企業 | ルールが多く、自由な働き方は難しい場合がある |
やりがいがない | 規模の大きい薬局 | 薬剤師以外の職務が豊富 エリア長などのマネージメント職に就ける | 給与水準は役職が付くまで低め |
勤務地を変えたい | 派遣薬剤師 ラウンダー職 規模の大きい薬局 | 様々な地域の派遣やラウンダーとして短期間のみ働ける 異動願いが幅広い | 希望していない地域を打診されることがある |
人間関係が悪い | 派遣薬剤師 在宅中心の薬局 | 派遣で短期間ならすぐリセットできる 在宅は施設訪問が多く、職場内の関わりが少ない | 短期間だったり、配達メインの仕事は薬の知識が抜けがち |
ざっと自分の経験をもとに記載してみました。
あくまでも参考程度にですが、自分の転職理由に見合ったものを念頭に置いて、次のステップに進みましょう。
給与水準に関しては、
ドラッグストアがかなり強いです。
調剤事業以外での業績が高く、企業の地盤が固いため、年齢や経験問わず高水準の条件を提示されることが多いです。
ただ、上長が薬剤師上がりではない企業人の方も場合もあるのは注意です。その方が決めた会社のルールにやや疑問がある場合も。
後述するエージェントさんから転職の際お勧めがあれば、ぜひ話を聞いてみましょう。
薬剤師転職が厳しい理由5
転職エージェントを上手に使えてない
ここが肝です。肝心かなめです。
ここを上手に活用できるかで、薬剤師の厳しい転職事情にも光が見えてきます。
転職をする、となっても、全国に転職先は山のようにありますが、
そのほとんどの情報が転職エージェントさんでまとめてられています。
利用したことがない薬剤師さんはエージェントさんの何が便利かピンとこないかもしれません。
エージェントさんは
- 相談に細かく乗ってくれた上で
最適な転職先を探してくれる - 転職先との面接対策や企業へ
代わりにアピールしてくれる - 満足できない提示に対しては
代わりに交渉してくれる - 転職失敗しないように
転職後もサポートしてくれる
挙げていったらキリがないほど、薬剤師の転職にエージェントは不可欠です。
もちろん、ハローワークのような求人募集サイトで自ら転職先を探してくるのも手ですが、
なにもかも自分本位で動かなくってはならず、転職はかなり厳しいです。
企業の細かい情報や、自分の良さを遺憾なくアピールする手伝いをしてくれるなら転職において頼らない手はないと思います。
実際に利用したおすすめ転職エージェント


- 企業様の都合で求人を掲載していないところからの紹介もある
- 秘蔵の転職先を探すのに適任、珍しい業態への転職に強い
(山の中の片田舎でエリアマネージャーやりませんか?のお誘いはかなりグッときました。)


- 求人紹介スタッフが同時に抱える薬剤師数を制限するシステム
- とにかく一人あたりの対応が濃く、そして丁寧なのが特徴的
(夜の23時に登録して、すぐ折り返しが来たときは心配になりました。(笑))
私は上記のサイト全部に登録して、相談に乗ってもらいました。
も~めんどくさいことも多いですよ?
毎回自己紹介とアピールポイントの紹介と、どんなきっかけで転職したいのかを×5話さないといけないので。
ただその過程が私の転職を
ここまでの好条件に導いた努力だったと信じています。
転職エージェントは必ず3つ以上、
可能なら全部登録
色々な種類の転職エージェント会社さん、可能ならすべて登録して同時並行でやり取りが賢いです。
もし相談した会社さん1つだったらなかなか転職を踏み出せないと思います。
なぜなら、
僕に合った転職先そこしかないの?
という疑問が後を絶たないからです。
少なくとも3つ以上は登録して、色々と相談したり、様々な転職先候補を持っていた方が良いです。
そして、様々な転職エージェントさんにお世話になっていると、必ず、
今、他の転職エージェントさんからはどのような条件が来てますか?と伺われます。
そして、条件をしっかりお伝えすることで、
転職エージェント様同士でも競合が発生して、より条件が良いように交渉して貰えます。
実際私も相談したことで、年収制から年棒制に変えていただき、給与も増やしてもらえました。(提示額を50万円以上引き上げてもらってます。)
いろいろな方とお話をして、その中で厳選された転職先だ!!という自信をもって、新しい職場に踏み出すことができました。
もう一つの理由としては、転職エージェントさん個々に1か所しか情報を掲示していない企業もあるからです。
規模感がまだ大きくない企業だと、情報を掲示するだけでも厳しい負担になるので、仕方のないことなのですが、様々な企業から自分に合う転職先を探している貴方にとっては死活問題です。
薬剤師さんはなるべく多くの間口をもって、転職に挑むようにしましょう。
企業が提示してくる情報にはワナもあるので注意!!
晴れて転職エージェントさんに登録されてから進んでほしい部分ですが、
様々なやりとりの後にズラーっと企業さんの情報が送られてきます。
ここからは
今までの破竹の勢いを落ち着かせて、慎重に、慎重にいきましょう。
綿密に相談した方であればおおよそ希望通りの転職先が送られてくると思いますが、中には
なんて失敗をする可能性があります!
- 完全週休二日制と週休二日制の
大きな違い! - めっちゃ高給!と思ったら
残業30時間含むって? - 即戦力求む!管理薬剤師募集!って
入ったらすっごい激務!!
中でもこの三つは本当によく耳にする罠です。
詳しくは
【薬剤師転職】そんな転職しないほうがいい!失敗しない会社情報の見方解説!!

にて、沢山紹介していますが、
休日と給与のルールに関しては入ってからどうにもならないので本当に注意です。
エージェントを介して条件を変更できそうであれば、前向きに転職を検討しても良いと思います。
明日にでも入ってほしいなんて転職先は、急な欠員が発生した理由をエージェントさん経由で聞き取るべきです。
鬼パワハラや色々なハラスメントが萬栄していて、しょっちゅう職員が入れ替わっているなんて可能性が高いです。
不安であればその気持ちも含めてすべてエージェントさんとやり取りしていたら安心です。
薬剤師転職が厳しい理由7
履歴書、面接対策が足りていない

ここまできたらあと一歩、
ただその一歩が転職へ大きな壁だったりします。
履歴書の内容や面接って得意不得意があると思います。
あんまり上手に自分をアピールできない。
とってももったいないです!!
こちらでは、
- 薬剤師の自己アピールって
何を書いたらいいんだろう? - 企業が本当に求めている人財って
どんな人だろう? - 面接官受けのいい文章ってどんなの?
意外と困る、履歴書を記載する上での貴方の魅力を引き出す方法を伝授します!
実際、私自身も転職をする際、
こんな悩みが尽きなかったです。
転職はなんとなく決めてみたけど、履歴書に躓いている、そんな方に向けて
ずばり、私の実体験をもとにしたこれらの解決策をお伝えしようと思います。
中途採用を募集している企業ってどんなところ?どんな人が欲しいの?
中途採用を募集する企業は大きく分けて以下のような理由が考えられます。
- 急な退職で人員不足になってしまう。
- 企業が成長して、新規店舗を増やす際のスタッフ募集。
- 若手が多くベテラン管理職を求めて。
1つ目の理由は考えやすいと思います。
貴方が悩んでいるように、転職先でも色々な理由があって退職される予定の方がいます。
そのため、人員が不足しないように新しい薬剤師を入れよう!と考えるのは自然なことです。
2つ目と3つ目は、成長中の企業がよくぶち当たる問題で、
勢いのある社長がどんどん店舗を増やしていきたいけど、
新卒だけでは間に合わない、
管理職も担えるベテラン薬剤師を配置したい!
支えてくれる体力のある若手薬剤師も欲しい!
こんな理由があって募集されています。
特に管理職は、地域支援体制加算を獲得する上で5年以上の実務経験が必要だったりもして、
なかなか人財確保が困難だったりもするのです。
そんな企業様に向け発信する貴方の魅力!
色々な理由で募集をかけている企業様へいざ!貴方の魅力を伝える文章を書いていきましょう。
間違っても、

すぐ働けます!
空いた穴を埋めてみせます!
ここで働かせてください!
じゃあかんのです。転職先で歯車になっていいことなんてあんまありません。
面接官が話すきっかけになるような
最強アピールポイントを言葉にしよう!


まず、身もふたもないことを伝えておくと、
真っ先に履歴書で見られるところは、
貴方の経歴やもともと働かれていた職場の状況等です。貴方の薬剤師としての強みはその後にみられます。
薬剤師の仕事って、職場の状況を確認したら何となくわかります。
- 少ない人員で忙しい所にいたんだな。
- 自分の職場は内科中心だから耳鼻科の店舗だと色々と勝手が違うかもな。
- そんな中でこの年数で辞めるってことはこういうことだろうな。
なんて筒抜けだったりします。それなら、
自分の薬剤師の強みって必要なの?
何を書いたらいいのさ?
と感じられることでしょう。
企業様は、そんな筒抜けにわかっていながらも、本当の貴方の強みを教えて欲しがっています。



「皆に自慢するような能力もない、今の職場が辛いだけで、企業に訴えるようなものもない。」
そう思う方もいるでしょう。迷わないで下さい。
どんな薬剤師であっても、必ず貴方だけの強みがあります。
勇気づけるために適当に書いてるのではなく、
本当に、色々な薬剤師を見て、実際に相談を受けて理解している真実です。
企業に刺さるアピールポイントを言語化する方法
本題中の本題ですね、ここが書きたくって色々と進めてきました。
自分の魅力がわからない、わかっていても中々文章にできない!
気持ちは痛いほど共感できます。
ここで重要なのが、企業が本当に欲しがっている人財にそった魅力をプレゼンすることです。
ずばり企業様は、
すぐ辞めず、今後の店舗の経営状況に沿った働きをしてくれる人財を欲しています。
経営状況というのは募集している企業様次第ですが、貴方の魅力を伝える方法は変わらないです。
それは、
- 薬剤師として働いている中で、何が得意だったか、どの仕事が好きだったか。
- 職場の人とどんな付き合い方をしたか。
- どんな仕事を任されてきたか、何か進んで仕事をもらった経験があるか。
ざっと、このような内容が書ける、語れると面接していてもかなり好印象です。
具体的なことがすでにある人はそれを伝えるだけでOKですが、
中には、日々の仕事が忙しく、患者対応だったり集薬だけで精一杯の方もいるかと思います。それでも、それをはっきりと伝えるべきです。



私は、〇〇年間、〇科門前で、日々〇〇枚の処方箋に対して、これだけの患者を対応した。
これらに関しては経験があり、弊社では、それに加えてさらなる成長をさせていただけると感じている。
企業として、なかなか経験してないようなことを努力されている薬剤師は魅力的です。
ただ、それと同じくらい、
任された仕事をしっかりこなす。
それをハッキリと自分の職能であり責任のある仕事として取り組む方も魅力的です。
集薬をこなし続けた人、患者応対を任され続けた人だとハッキリ主張されるということは、
そこを教える時間はある程度割愛して、企業独自のやってほしいことに早く着手してもらえるんじゃないかと思って貰えます。
プラスして、職場内での人間関係についても記載し、語れるとベスト


薬局や病院はどうしても、職場内での人間関係に振り回される機会が多くなります。
先輩や後輩との付き合い方や、どんな指導を教育したことがあるか。
された側でも良いです。それをまた別のスタッフに教えることができるという証ですから。
そのため、履歴書や面接で、



人間関係に悩みがあって、上司とそりが合わなくって、精神的に辛くって。
などはNGです。
もちろん、そういった理由がNo.1と思いますし、
実際私の最初の転職もパワハラ上司から離れたかったという面もありました。
ただ、正直にそれを企業様に伝えても、



「同じ悩みに直面してまた辞めてしまうのではないだろうか。」
と思われる可能性が高く、不信感につながります
その理由はすみません飲み込んでもらって、
「私は更なる成長がしたくって!私のこういう能力が役に立つと信じていて!将来的にこういう存在でありたくって!!」
とメッセージが送れるように履歴書を書いていきましょう。
ここまで書けたら後もう一歩!
履歴書にこれでもかと自分の強みをアピールできたら後は、単身突撃あるのみです。
本当に緊張しますよね、面接。
私も、何度か経験がありますが、こればっかりは慣れません。
でも、それは相手の企業様もよくわかってくれています。
しっかりと、履歴書に文章として残すことができたら、落ち着いてそこから話を広げたり、話を振ってもらって自然と会話していきましょう。
1つでも、自分の強みはここにある、と胸を張って言える方はきっと、とても素敵に映っているはずです。
懸命に頑張る薬剤師の皆様を応援しております。
職場に転職を報告する
ここはもう転職活動を沢山頑張った皆様のエピローグのような部分です。最後にお世話になった職場にご挨拶して、転職する旨を報告しましょう。
今日報告して明日!さよなら!
とはいかない世知辛い世の中ですので、早くても1か月、引継ぎ等多々ある方は半年くらい前から報告しておくと後腐れないかなって思います。
ここが一番手こずる方もいるかもしれません。
転職しないでくれ!実はこんな待遇を検討していて!!
も~~~~よく聞きます。
それなら初めからそう言っておけばいいのに。
しっかり準備して、ちゃんと面接をして、自身をもって転職先を決めている貴方ならこんな甘言に引っかかったりしないと思います。
それはまた、別の方に提案下さいませ。と笑顔でお別れいたしましょう。
薬剤師転職が厳しい理由 まとめ
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
薬剤師の転職の厳しい現状と、そこからどうやって好待遇を獲得するのかがなんとなく伝わったんじゃないかなと思っています。
まとめとしましては、
薬剤師の数が飽和状態になっていることや、薬局業界が倒産に追い込まれている現状
その中で、新卒に負けない輝く転職薬剤師になるためには、
自分の魅力を理解してそれをアピールする力が転職には必要だと説明しました。
社会人になって、様々な環境に縛られることで動けなくなってしまうことは大いに起こりえることです。
そんな中でも、薬剤師の同期や先輩後輩は我先に、もっと良い条件を求めて転職を果たしている現実があります。
本当にそこで自分が成長できている。と思えないのならば転職を考える必要があることを説明しました。
いざ転職となったら様々な覚悟と準備が必要
肝心かなめな部分。
薬剤師の転職を決めるにあたって、
- 自分がどうなりたいのか
- そうなるためにどんな職場がおすすめか
- おすすめの職場のメリットデメリットは
というところを解説しました。
甘言にばかり目を向けずに、その職場のマイナスな部分も飲み込めるのかどうかが転職において重要だと感じます。
転職に必須なエージェントの機能と頼り方
転職ではほとんどの方がエージェントを利用することがマストでしょう。
ただエージェントさんに相談して任せるのではなく、自主的に色々なエージェントさんとかかわって、交渉していくことで、
より良い環境が手に入るように努力することが重要だと説明しました。
社会的な部分だけでなく、薬剤師として自身の置かれている状況や生活上での転職に踏み込めない原因なんかも相談することで、
より密度の高いやり取りができるものと感じます。
いざ転職とまで来たら次は大きな壁になってくるのが面接です。
自分自身が気づいていない自分の薬剤師としての魅力を理解して、それを相手に伝えるすべを解説しました。
企業がどのような部分を求めているのか、自分の何がそこに当てはまるのかをしっかりと準備することが重要です。
ちっちゃな障壁として、転職することを伝えた際に引き留められることがあります。
だいたいはイタチの最後っ屁なので無視してもらって、新しい環境に羽ばたくようにしましょう。
ここまで一旦ざっと読んでくれた方も、一つ一つこなしながら見てくれた方も、ある程度転職については固まってきたんじゃないかなって勝手に思ってます。
Xのアカウントもぶら下げてますので、気軽に相談のDMくださっても結構です。
今の職場が辛い、もっと楽しく仕事がしたい。お金だってもっと貰いたい。休みも欲しい。
そんな方々の背中を少し押せたら何よりです。
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