薬剤師1年目の転職でも大丈夫!後悔と失敗のない転職方法解説!

初めまして。
2度の転職経験を活かして、日々薬剤師仲間の転職相談を受けている涼茶と申します。

このページでは

  • 1年目で転職を成功させる注意点
  • 私が見聞きしてきた転職理由と対策
  • 1年目転職に合わせた転職活動方法

このあたりを解説しております。


薬剤師1年目で転職を検討する。

この時点でどんな待遇を受けていて、どんな思いをされて、どんな日々を送られているのか、不安でたまらない毎日だと思います。

断言します。

1年目でも転職して問題ないです。

はっきり言えます。

なぜなら私の周りにもそのような方はいっぱいいたからです。




ただ、心配、不安なことっていっぱいあると思います。

  • 1年目転職しても待遇は改善されるのか
  • 転職先から嫌な顔されないだろうか
  • 転職した先で続けられるだろうか

私自身も転職の相談を受けることがありますが、1年目の方たちだと上記の心配が多かったです。

私がその方たちにも、皆さんにも言えることは

準備と対策を怠らなければ、今よりいい所に必ず巡り合える

ということです。





それでも心配になる気持ちは拭えないでしょう。私も、1年目から強めのパワハラ上司と二人きりを経験しているのでよくわかります。

私の場合は、3年間その環境にさらされてしっかりメンタルを病んだあと、転職に至っています。

毎日の業務に忙殺されて、目の前しか見えない状況が続きました。


1年目の段階でここにたどり着いた方は、それだけでも前に進めていると思います。安心してください。いつでも相談待っています。




ここを読んで、よく考えて、

やっぱり私には転職が必要だと感じたらこちらのページを参考に、転職を成功させてください。




下記からは、私が見聞きしてきた1年目薬剤師の具体的な転職理由とその対策

さらには、それに合わせた転職活動についても解説していきます。

1年目の皆様の不安が少しでも解消されたなら本望です。

目次

1年目転職を決意する理由と対策

具体的に、1年目で相談してくれた皆があげている理由はこちらです。

  • 入ってみたら職場の雰囲気が最悪
  • 聞いていた待遇と全く違う
  • ブラック企業すぎる、昇進も望めない

このあたりの理由が圧倒的に多かったです。

一つ一つ簡単に紹介して、対策も考えていきます。



入ってみたら職場の雰囲気が最悪

これがまず真っ先に出てきます。

病院も薬局も、薬剤師という職業は割と閉鎖的です。

その中でたった一人でも、性格に難ありな方がいるともう、出勤がうんざりな毎日へ。

なにがきついかって、この理由

就職してからじゃないとわかんない

ことですよね。どんな爆弾を抱えているのかわからないまま就職するある種のギャンブル性があります。




これの対策はいたってシンプルです。

上司に相談して改善を要求する。

もうこれしかないって感じです。
自らその方へ改善を促すことも、環境改善のために行動することも

貴方がするべき仕事ではない。が正しいかもしれません。




その場の上司だったり、原因がその上司なら更にその上だったり。

現場を管理している立場の方がいるので、職場環境の改善はその方の仕事です。




しっかりその方に相談して、具体的な改善策を講じてくれるなら、まだちょっと期待できるかなって感じです。

それが、自分やその方の異動であったり、部署の変更だったり、何かしてくれるというなら多少は我慢もできるでしょう。





ただ

根性論を説いてきて、こっちに何かを要求してくるような職場

速攻で見限りましょう。

私が相談を受けた方の中にも、

  • その人が抜けると回らない
  • 良い所もある人
  • 貴方もこう働いてみたら改善するかも

のような、当たり障りなくその場しのぎで適当な助言をされる管理職も結構います。


そんな方たちの言うことは真に受けなくっていいです。

おさらばしましょう。








悲しいことに、ほとんどの管理職が後者です。相談しても大体は解決しないですね。

ドラレコ取って本社に乗り込んでった人も見たことありますが、そこまでするのはさすがに難しいと思うので、素直に転職検討しましょ。

自分を守れるのは、最終的には自分自身ですよ。

聞いていた待遇と全く違う

こちらよく聞く第2位ですが、これもとっても多いです。

具体的には

  • 聞いていた配属先と違う
  • 福利厚生が違う
  • 給与や休暇が違う

まあ挙げてったらキリがないくらいですが、王道はこの3つ

  • 免許がないのに車が必須な地域に配属させられた。
  • 年末年始やGWは休みと聞いていたが、応需先によっては普通に仕事だった
  • 住宅手当は結局貰えなかった
  • 残業や年休は配属先が変わったら全て変わった
  • 毎日待機携帯持たされて、呼び出される

細かくするとこんな感じ。







これって、自分に何の落ち度もないのに急に訪れる不幸なんですよね。

事前に告知があればまだしも、急な事例や、入ってみないとわからなかったことだらけですよ。






私自身も、上記ほぼすべて該当したと思います。

配属先は、パワハラ上司付きで、毎日残業、年末年始は31日と1日だけ、休日出勤月2確定で年休は90程度に。

書いてるだけでめまいがしそうですが、事実です。


いやいや!私の方がもっときつい思いしてるわ!

と思われたなら転職するサインです。しましょう。







対策としては、

実はこれ悲しいことに転職一択

なんですよね。

会社のルールや職場のルールは、1年目で改善できるものでもないし、するべきものでもないからです。

そんな状況で放置されてきつい目にあうようなら素直に転職した方がマシです。

ただこの場合1点だけ注意があります。

まだ成長できる余地があるなら、ちょっと残ってみてもいいかな。

ってことです。





どういう意味かというと、

たしかに、転職してしまった方が解決は早いのですが、

その企業が想定している教育プログラムがあって、それを完遂したほうが、その後の転職活動に有利になる場合があるから

です。



具体的には、

  • 社会人マナー講座を受講する
  • 薬剤師業務を網羅できる
  • 調剤加算関係の教育がある

このあたりは想定できます。

企業によりますが、

だいたい半年くらいかけて、新人養成プログラムを設定しているところもあるので、

それを終わらせておくと、かなり有利に転職活動ができます。



規模感の小さいが年収が良い職場というのは、

教育は大手に任せて、ウチではある程度オールマイティに働いてほしい

という希望を持たれる場合があります。

もしそういうところに転職していきたい、もっと年収と休みが欲しい。

と思われてるならちょっと転職を踏みとどまって、色々調べてみるのもいいかもしれません。

ブラック企業すぎる、昇進も望めない

この理由も聞いてるだけで胃が痛くなるようなものでした。

  • ハラスメント上等な上司
  • 何十年も昇進、昇給できない状況
  • 人員削減しすぎて激務

書いてるだけで悲しくなるほど、薬剤師業界にはまだまだブラック企業が根強いです。

時代遅れのセクハラパワハラ上司が幅を利かせていて、毎日が億劫だったり、

もう10年以上働いている上司が、管理職にもエリア職にもならず働かされていたり、

80枚くらいの処方箋を1人でさばく羽目になったり、

もー、現場の方たちは本当にきつそうでした。






対策も転職一択なのは間違いないです。

ただ、この理由を抱えてる人って結構チャンスです。

転職、かなり有利に進められる可能性があります。



裏を返せば、激務をこなせる人財であり、

きつい職場を続けられる精神力を持っている人財だと転職先にアピールできるからです。






後でも解説しますが、

こういう場合は、これこれがキツくて辞めたくて、と面接するのではなく、

自分は、これらを乗り越えてきたが、本来やりたかった仕事はこういうもので、御社では、そちらに力を入れていきたい。

と伝えただけで、先方はもう、ありがたい人財が来てくれたと大喜びです。






今、きつい思いをされている方は実はそれだけ価値があるんです。


もちろん、もっと耐えた方が良いアピールになるかもしれませんが、それで体を壊したら元も子もないので、

しっかりアピールできれば、1年目で転職を決意しても何ら問題ないと私は思います。

転職しない方がいい方もいる

とにかく転職!と鼻息荒くなるまえに少々冷静な助言をば。

必ずしも1年目の転職が正解じゃない方もいます。

  • なんとなく転職したらいい思いができそうと思っている方
  • 興味本位で活動してみる方
  • 明日にでも辞めたい、すぐ転職したい方

これらの方は少し冷静になりましょう。

確かに、私が解説するような転職方法を実践すると、良い思いができるのは確かです。

なんとなく活動開始しても大体は良い所に転職できるでしょう。




ただ、

  • 1年目転職は先方へ良い印象は与えない
  • 転職癖がついてしまう
  • 薬剤師という仕事への意欲が低下してしまう

これらの危険性が大いに考えられます。

1年目で転職する方は、またすぐしてしまうかもしれない、本当に大事な仕事を任せてもいいのだろうか。

などの不安材料は持たれても仕方ないかと思います。

それでも、しっかり面接対策を講じて、自分の気持ちを伝える熱意がある方は問題ないと思っています。






そこまでの思いはまだ持っていない、なんとなくな気持ちで挑戦している。

という方は厳しい現実が待っているかもしれないのでよく考えてから行動しましょう。

1年目転職者が想定してない落とし穴

1年目で転職を決意するにあたって、意外と知らない落とし穴があります。

それが

  • ボーナスは寸志が続いちゃう
  • 有給がまだ未発生
  • 転職癖がついてしまう人も

このあたりを警戒せずに転職開始してしまうと思わぬ落とし穴として襲い掛かってきます。

ボーナスは基本寸志が続く

まだ働いたばかりの方は聞きなじみが薄いかもしれない「寸志」

これは、

ボーナスは支給できないので、少額だけどお金をあげるね

というものです。

そもそもボーナスというのは、前年度の頑張りを評価するシステムなので、前年度が存在しない1年目には支給されないことが多いです。




「ことが多い」と表現したのは、極まれに、転職先がボーナスを満額で提示してくれる場合もあるからです。

まぁこれは奇跡に近いのであまり期待せず。





会社によりけりですが、一番多いシステムが

4~9月の評価をその年の12月に支給

10~3月の評価をその年の7月に支給

のパターンが多いです。

そのため転職は、

7月のボーナス(寸志)をもらってから開始して、冬のボーナスはあまり期待せず、次年度の夏のボーナスを満額貰うために動く方が比較的多いです。





まぁこの辺はついでに考えてもらったらいいと思います。大元の年収が上がるなら転職は早いに越したことはないし、転職先によってルールも異なってくるので、頭の隅に置いてて下さい。

有給がまだ未発生

有給休暇に関しても、新入社員ではまだ付与されていないことが多いです。

これで何が困るかというと、

転職先に配属する際に、有給がないからすぐ働きに出ないといけない

ということです。





半年程度勤めたら付与されることが多い有給休暇。その手前で転職してしまうと、

無給で少し休んでから転職先に配属されるか

辞めてからすぐさま転職先に働きに出るか

を選択しないといけません。

ここが1年目で転職決意するにあたってちょっと痛手になる部分かなって思います。

まぁ元々発生しない休暇なので、割り切って0日転職を果たすのも悪くないかなとは思います。



失業保険について

ハローワークにて申請できる失業者に対する手当は、1年目転職者には該当しません。

  • 雇用保険加入、保険料を支払っている
  • 離職の日以前2年間に12カ月以上の雇用保険の被保険者期間がある(特定受給資格者等の場合は離職の日以前1年間に6カ月以上)
  • 就労の意志と能力があり、求職活動を行っている

失業手当(失業保険)とは? もらえる人や金額・期間・手続き方法【社労士監修】| マイナビ転職 転職実用事典「キャリペディア」

この内の、12か月以上の雇用保険被保険者

期間が存在しないためです。





転職癖がついてしまう

これも意外と想定してない落とし穴なんです。

1回転職に成功すると、仕事で辛い思いをする際に転職の可能性がよぎるようになります。


大体の方は、考える程度で、困難に立ち向かうことが多いですが、何度か転職を経験してくると、

我慢しなくてもまた転職したら良いか

と気持ちが変わってきてしまいます。






転職活動自体も、3回くらいに収めておかないと職歴としてかなり印象悪いものになってしまいます。

実際私の知人に、1年ごと5回転職した方がいましたが、

やはり先方から印象悪いことが多く、年齢や経験からは勧められるような管理職以上のポストも提案されにくくなる。

とのことでした。






本当に辛い思いを繰り返して、どうしようもなく転職することは仕方がないことだと思います。

ただ、それによって転職の難易度が上がっていってしまう現実があるので、

1回目の転職から全力で、終身雇用のつもりで転職活動に力を入れましょう。

ぜひこちらを一通り目を通して、完璧な転職活動を成しえてください。




1年目転職者の面接対策

1年目の方が転職するならば、もっと面接対策に力を入れたほうがいいと思って書いています。

具体的には、

  • 本当はやりたかった薬剤師像をぶつける
  • 発揮できていない能力を伝える
  • これまでに学んだこととこれから学びたいことを伝える

このあたりが特に重要になってきます。

先方からあまりいい顔をされない1年目転職、ここを本気で取り組めるかどうかがカギになってきます。



本当はやりたかった薬剤師像をぶつける

1年目で転職する、それを転職先に納得してもらうにはこれです。

自分が今、やりたいことができていない

御社で、本当は成りたかったこういう薬剤師になりたい

ここをしっかりアピールしましょう。

  • 人手不足でピッキング業務のみに忙殺されているが、本当は加算の勉強や在宅医療にも力を入れたい
  • 毎日残業ばかりだが、薬剤師会の勉強会に出席したり、地域活動もしてみたい

この辺は具体的に挙げてみた点です




そこまで殊勝な心掛けがなくとも、

人間関係や、多忙さに忙殺されているが、自分は本来もっと時間をかけて患者医療に貢献したい

単純な業務も重要なことは承知の上だが、それに加えて、管理職やエリア職を目指せるように経営面の勉強も力を入れたい

このあたりのことを伝えられたら先方も納得の上で判断してもらえると思います。

重要なのは、

1年目で転職するマイナスな印象以上に熱意のある若者が入ってくれる

という印象を持たれるかどうかです。



発揮できていない能力を伝える

ここは少し特殊かもしれませんが、

  • 学生で持っていた薬剤師像と現状のズレ
  • 実習演習を通して好んで取り組んだこと
  • 薬剤師業務以上に社内業務が優れている

このあたりを抱えている方で、現状発揮できていないようなら先方に伝えてみるのも手です。

学生のころ、実習や演習では患者対応を得意としてきたが、日々の業務に忙殺され発揮できていない。

社内研修や資料つくりが得意だったが、現状発揮する機会がない。

などなど、自分の魅力がハッキリしているなら転職してそれを活かすのも手です。

これならば、早くに転職しても悪い印象はもたれないでしょう。



これまでに学んだこととこれから学びたいことを伝える

1年目の転職であっても、すでに学んだ部分は多く存在していると思います。

学生時代のことでもいいですが、

  • 社内の研修ではこのように学ぶことができたが、それを活かすチャンスがない
  • 単一の業務のみを学んでいて、知識が広がらない
  • 単科の知識に偏ってしまっていて、総合診療科やガン専門の知識を得たい

このあたりをアピールすると、転職先によっては現状よりも自分の所の方が成長できると感じてもらえると思います。





今の自分を鑑みて、何が必要、何が足りていないのかを考えて伝える

これだけでも先方の印象はかなり違ってくるのでしっかり、しっかり準備していきましょう。

1年目転職者へ伝えたいこと

最後になります。

だーっと書いてきましたが、1年目転職希望者に伝えたいことは

  • 1年目転職者も成功した人いっぱい居る
  • 現職で学べても、メンタル維持のほうが重要
  • 体が資本、今が辛いなら行動あるのみ

ってことです。

1年目でも、思い立って走り出して、転職した先で楽しく活動されてる方を知っています。

まだやれることがあるなら残った方がいい、と記載しましたが、

それで体を壊すようなら意味がないです。すぐ抜け出して、新しい所で1からでも学びなおしましょう。







1年目の方は、特に盲目的に働いてしまい、メンタルのダメージに気づかない方が多いです。

そして、現状が当たり前だと認識してしまうと転職に至らず、すり減っていく方もたくさんいます。




必ず転職しなくてはならないわけではないので、もし疑問があるようなら下記を読んでもらって、転職エージェントさんに相談してみてください。






もちろん、DMで私に相談いただいても構いません。


1年目で転職を検討するに至っている皆様が、自分の期待する通りの職場で楽しく、健康で毎日を過ごしてもらえることを心から願っています。

それでは。

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この記事を書いた人

過度なハラスメントでメンタル崩壊後、転職を果たした薬剤師。
思い切って前職を飛び出し、天職に着いたことをきっかけに、色々な薬剤師さんから転職相談を受け続けたことから一念発起しブログ執筆。
2度の転職で年収と休日数と役職を確実に増やし続けた転職のプロ?です。

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